スタジオ運営って儲かるの?準備や流れを解説

スタジオ運営って儲かるの?準備や流れを解説
スタジオ運営って儲かるの?準備や流れを解説

スタジオを運営している、もしくはこれから運営する予定のインストラクターにとって、経営や収益は気になるところ。

✓スタジオの運営を始めたけど、経営ノウハウがない

✓スタジオ運営の資金繰りができるか不安

✓スタジオの運営に起こりがちなトラブルが知りたい

✓スタジオの運営のメリットとデメリットが知りたい

などなど、スタジオの運営に関する疑問や不安を抱えているインストラクターもいるかと思います。この記事では、スタジオ運営に関するさまざまな疑問やスタジオ運営を続けるためのポイントについて解説します。

スタジオの運営のメリット・デメリット

スタジオ運営の市場はここ数年で増加しており、特に24時間営業のジムが急増中。その他にも「RIZAP」のようなパーソナルトレーニングジムも人気を集めています。ヨガスタジオの運営件数も増加しており、現在日本におけるヨガ人口の推定は約600万人。ヨガの市場規模は2,000億円を超えています。

しかし、スタジオの運営が広がる一方で閉鎖するスタジオも多い現状があるのも事実。特に新型コロナウイルスによる影響で、閉鎖を余儀なくされたスタジオも多くありました。

スタジオの運営には、どのようなメリットとデメリットがあるのでしょうか。なお、ここでいうスタジオとはフィットネスクラブやスポーツクラブ、ジムなどを含みます。

メリット

・立地や営業時間によっては集客に効果的

・一度にたくさんの人を相手にできるため、大きな収益が期待できる

・自宅をスタジオにすれば、家賃がかからない

・空いた時間にスペースを貸し出すことで副収入を得ることが出来る

・自分が入れない時間にインストラクターを雇えば、マージンを得られる

・イベントなどを催すことができる

デメリット

・立地によっては競争率が高くなる

・賃料、広告費、光熱費などランニングコストがかかる

・財務管理や生徒管理が面倒なことも

・運営を開始するまでに時間がかかる場合がある

スタジオの円滑な運営には、経営マネジメントが必要であることが分かりますね。

スタジオの運営に必要なものや流れは?

スタジオの運営に必要なステップは、大まかに以下の通りです。それぞれのステップについて解説します。

①場所を確保し資金を用意する

②開業届を提出する

③料金を決める

④集客する

①資金を用意する

自宅で開業する場合は賃料が発生しないため、大幅に開業資金を抑えられます。レッスン内容によっては道具・機械が必要ですが、例えばヨガなどはマットだけで済みます。よって0円で始められることもできます。しかし改装する場合は高額になることも。

テナントを借りる場合は、内装費や運転資金を合わせ、最低でも400万~500万は用意しておきましょう。

②開業届を提出する

開業届は個人事業主が税制上の優遇を受けるために必要な申請です。届けを出さなかったからといって罰則を受けることはありませんが、給付金や補助金を受ける際に必要となるため、出しておいたほうが安心です。

③料金を決める

レッスン料金はスタジオの運営に直接関わる要素です。安すぎても運営が厳しくなりますし、高すぎても人が来ません。料金はグループレッスンやマンツーマン、オンラインなどレッスン形態によっても変わります。

④集客する

しっかり集客するのであれば、ホームページは必須です。24時間受付可能の予約システムが登載されたホームページであれば、省力化を図ることが出来ます。(ただしシステム利用料やメンテナンス料が別途かかる場合あり)

初期費用もほとんどかからず、手軽にスタートできるSNSの活用も有効的です。キャンペーンの情報を発信したりスタジオの様子を動画で配信したりし、自社のスタジオを広くアピールできます。

スタジオの運営は儲かるのか

スタジオの運営は儲かるのか。インストラクターにとっては命題です。スタジオの運営の儲けについては、以下3つの視点からの考察が必要です。

①市場

スタジオ運営の市場は、拡大傾向にあります。特に24時間営業のジムやパーソナルトレーニングスタジオは人気が高まっており、ビジネスパーソンや主婦など幅広い層に浸透しています。これらスタジオの最大の特徴は、さまざまなユーザーにニーズに応えられるという点でしょう。

しかし、新型コロナウイルスの影響により閉鎖するスタジオも多く、日本の人口に対する参加率はわずか4パーセントにとどまっています。市場規模も木内の産業の中ではまだ小さい方ですが、スタジオの運営次第では大きなビジネスチャンスを得られるともいえます。

②ビジネスモデル

スタジオの運営には、ジム・フィットネス・クラブなどさまざまな業態がありますが、いずれも月会費制を採用していることが多く、会費はサービスなどによって異なっています。一部のスタジオでは、ワンレッスン単位での支払いや回数券などを採用している場合も。

コンセプトを明確にした上でターゲットや目的に沿ったモデルを展開することが求められます。

③利益率

スタジオを運営するまでには、物件取得・内装工事・販促・機材・システムなどのイニシャルコストがかかります。スタジオの運営が始まれば、今度は家賃・人件費・光熱費などのランニングコストがかかります。これらのコストはスタジオの規模によって大きく異なりますが、重視したいのは、人件費です。

立地や販促以上に、ユーザーの継続率を左右するのは人材です。人気のインストラクターやトレーナーを雇えば、当然人件費も高くなりますが、スタジオの看板や広告塔となって認知度をアップし、集客に貢献してくれるでしょう。

フリーのインストラクターでスタジオの規模も小さければ、自分で一人で運営するというのもコスト削減につながります。

収入は会費が主となりますが、飲料やウェア、グッズ、リラクゼーションサービスなどで売り上げを確保しているスタジオもあります。

スタジオ運営で儲かるためのポイント

スタジオの運営で儲かるには、「儲かりたい!」と思わないことが何より大切なポイントです。これはスタジオの運営に関わらず、全ての経営者にいえることでしょう。儲かるスタジオにするために最も必要なのは、ユーザーのニーズに応え悩みを解決し、「続けたい!」と思わせること。そのために必要な要素を以下まとめました。

①指導力

インストラクターは教える立場にあるので、指導力が必須です。身体能力を高めるのも大切ですが、ユーザーの悩みを引き出すヒアリング能力や、楽しく取り組んでもらうためのコミュニケーション力も非常に大切な要素です。

②資格

スタジオを運営するため必要な資格は原則としてありませんが、厚生労働省認定の「フィットネスクラブ・マネジメント検定」やアメリカの国家資格「NATA-ACT」など、フィットネス関連の資格が民間から発行されています。これらの資格を取得することで、知識を体系化できるでしょう。

③社会人としての経験

インストラクターの中には、体育系の学校を卒業してすぐに独立を目指す人もいますが、これはおすすめしません。まずは他のスタジオに就職し、トレーニングの指導や接客の基本、運営マネジメントについてよく学んでから独立することが望ましいといえます。

逆に言うと、知識やノウハウをよく身に付けず独立すると、早い段階で廃業する可能性が高いということ。インストラクターとして独立するにも、スタジオを運営するにも、多くの人脈と費用が必要です。社会人としての経験を積みながら、関係者とのコネクションを作っていきましょう。

まとめ

インストラクターの仕事とスタジオの運営は全く別であり、スタジオの運営には、立地・料金・集客などさまざまな要素が必要であることがわかりました。これからスタジオの運営を目指すインストラクターは経営のノウハウが、新たな事業としてスタジオの運営を始める経営者は、インストラクターの雇用が必要です。

競争率が高くなることが予想されるスタジオの運営。長く続けるためには他のスタジオと差別化を図り、ユーザーの満足度を高く維持することが不可欠です。

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